30日(土)の午後、自宅で映画「フェイズⅣ」(フェイズフォー)を鑑賞。
【解説】
宇宙で起きた怪現象の影響で、異常な成長を開始した地球上の昆虫たちと壮絶なサバイバル戦争を繰り広げることになった科学者たちを描く、異色のSFパニック・サスペンス。
「黄金の腕」「めまい」「カジノ」など数多くの名作で斬新なタイトルバックを担当し、映画におけるタイトル・デザインの重要性を人々に知らしめた革新的デザイナー、S・バスが唯一長編劇映画の監督を務めた要注目作。アリゾナの砂漠地帯に出現した、高度な知性を持つアリの群れと科学者たちの息詰まる頭脳戦を、驚異的な映像美でスリリングに描写。とりわけ、アリの超接写撮影を巧みなモンタージュでつなぎ合わせ、台詞に頼ることなく、アリの脅威を観客に実感させる鮮やかなヴィジュアル構成は思わず息をのむほど。
宇宙で起きた異常現象の影響で地球上の昆虫たちにも変動が生じ、天敵のクモやカマキリが減少したおかげでアリが異常繁殖。知性を発達させたアリたちは、アリゾナの砂漠にコロニーを形成し始める。その調査に乗り出したホッブス博士ら科学者一行は、やがてアリたちと壮絶なサバイバル・ゲームを繰り広げることに……。
原題/Phase IV
制作年/1974
制作国/イギリス/アメリカ
内容時間(字幕版)/84分
ジャンル/SF/ファンタジー
(WOWOWより)
小学校低学年の頃にTV放映された本作を観て、当時の私の中では「人間がアリの大群に襲われる映画」という記憶となり、トラウマにまでなっていた作品。
その時の邦題は『SF超頭脳アリの王国・砂漠の殺人生物』だった。
テーマは怖いけど、大人になってから観かたがどう変わるか楽しみだった作品でもある。
約40年ぶりくらいにこの作品を観て、まず第一に思ったのは、「アリの演技力(?)がすごいな」ということ。
「このシーンを撮るのに何テイクかかったんだろう?」と。
私が幼い頃に恐怖に感じていたシーンは、意外と早い段階でやってきたけど、トラウマになるほどの恐怖感は無かった。
これは初めて観た当時と今とでは感じ方も違うし理解力も違う。
そういう部分も大きく影響しているんじゃないかな、と思った。
体の大小だけが種としての優劣を決めるもんじゃないっていうか、知的生物は人間だけじゃないんだよ、っていうのを思い知らされるというか。
今から思うと、登場人物も少ないし、セットも古いし、作品としてはややチープな感じがしないでもなかったけど、この作品の功績者はなんといってもアリたちにあると思う。
私的には、途中でチラッとだけ登場した(人間にとっては)ヒーロー的な役割のカマキリが憐れ・・・orz
やっぱ、「個」よりも「群」が強いね。
なるほどそっか~、この作品はこういう内容だったのか。
思っていたよりも面白かったな。
なんだろう、この作品が手塚治虫作品にイメージがかぶる。
とにかくアリの描かれ方が秀逸。
『高度な知性を持つアリの群れと科学者たちの息詰まる頭脳戦』とあるけど、ラストはアリに軍配が上がっている。
マイナーな作品だからか、字幕版のみで吹き替え版がなかったことかな。
今日は内容を追いかける方に意識が集中していたから、後日もう一度観て、今度は画のほうをじっくり観よう。
DVD化されているので、ぜひとも一度観ていただきたい作品だ。